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Kernel-based Virtual Machine (KVM) は、Linuxカーネル仮想化基盤。Linuxカーネル 2.6.20 以降に標準搭載されている。 ==概要== Intel VTまたはAMD-Vを使ったネイティブ仮想化をサポートしている。またLinuxおよびWindowsをゲストOSとして、準仮想化を限定的にサポートしている。これには準仮想ネットワークドライバ〔Gmane - Mail To News And Back Again 2007年4月12日〕、ゲストOSの仮想記憶管理の動作を変更するバルーンドライバ〔3.2 Ballooning 〕、Linuxゲスト向けのCPU最適化などが含まれる。KVMは今のところローダブル・カーネル・モジュールとして実装されている。 他のアーキテクチャへの移植としては、s390〔Gmane - Mail To News And Back Again 2007年4月26日〕、PowerPC〔KVM PowerPC support 〕、IA-64〔KVM Status 〕がある。2007年2月、KVMの最初のバージョンが Linux 2.6.20 に含まれる形となった。また、FreeBSDにもローダブル・カーネル・モジュールとして移植されている。 KVM上で動作するゲストOSは幅広く、各種Linux、BSD、Solaris、Windows、Haiku、ReactOS、AROS Research Operating System などが動作する。また、パッチを当てれば Mac OS X が動作する。 KVM自体はAPICなど一部を除いて周辺装置のエミュレーションをしない。/dev/kvm インタフェースを使うユーザープログラムがゲストのアドレス空間を設定し、周辺装置のエミュレーションを提供し、ゲストのI/OをホストのI/Oにマッピングする。この機能を担うプログラムとしては、QEMU(0.10.0 以降)がある。 KVMの各部品は、以下のように様々なGNUライセンスでライセンスされている〔Ubuntu 7.04 /usr/share/doc/kvm/copyright からのライセンス情報〕。 * KVM カーネルモジュール: GPL v2 * KVM ユーザモジュール: LGPL v2 * QEMU 仮想CPUコアライブラリ (libqemu.a) と QEMU PCシステムエミュレータ: LGPL * Linux ユーザモードQEMUエミュレータ: GPL * BIOSファイル (bios.bin, vgabios.bin, vgabios-cirrus.bin): LGPL v2 あるいはそれ以降 KVMの保守は Avi Kivity が行っており、Qumranet(KVMを使った企業向けソリューションを提供する会社)が援助している〔Interview: Avi Kivity on KernelTrap〕。Qumranetは、現在はレッドハットの子会社となっている〔Red Hat press release on Qumranet purchase 2008年9月〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Kernel-based Virtual Machine」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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